近年、イベントグッズや企業ノベルティとして人気が高まっている「サコッシュ」。街中でもショルダーバッグとして使われる姿をよく見かけるようになり、アウトドア、スポーツ、ライブ会場など、幅広いシーンで愛用されています。しかし「サコッシュってそもそも何?」「ショルダーバッグやサコッシュ風バッグとの違いは?」と疑問に思う方も多いはずです。
本コラムでは、サコッシュの原点や特徴、他の肩掛けバッグとの違いをわかりやすく解説しながら、企業がオリジナルグッズとして制作するメリットも紹介します。後半では、オリジナルグッズ研究所で取り扱っているサコッシュ商品をカテゴリ別に詳しく紹介しますので、企画担当の方にも参考にしていただける内容です。
目次
サコッシュとは?その起源と基本の形
サコッシュ(sacoche)は、もともとフランス語で「袋」や「かばん」を意味し、ロードレースの現場で選手に補給食やドリンクを手渡すためのバッグとして誕生しました。競技中の選手は高速で走行しているため、支給バッグは「片手で受け取りやすい」「一瞬で中身を取り出せる」「補給が終わればすぐに手放せる」という、レース特有の条件が求められていました。
そのため当時のサコッシュは、マチのないフラットな形で、肩から掛けられる長いストラップとシンプルな袋状の構造が基本。選手がスムーズに扱えるよう機能面が徹底的に優先され、素材やデザインは極めてシンプルでした。必要最低限のものをコンパクトにまとめられることが重要だったのです。
こうしたルーツを持つサコッシュは、もともと日常バッグとして設計されたものではありませんでした。しかし、「軽く持てる」「必要な物だけまとめられる」「扱いが簡単」という競技用ならではのシンプルさが、現代のライフスタイルと相性抜群であったことからファッションアイテムとして広く普及。旅行のサブバッグやイベント時の小物収納、街歩きでのミニバッグなど、さまざまなシーンで使われるようになりました。
素材のバリエーションも増え、目的に合わせて選べるデザイン性の高さも人気を後押し。もともとは競技のための“実用品”だったサコッシュが、現在ではライフスタイルの一部として定着し、企業オリジナルグッズとしても高い需要を持つようになっています。

サコッシュの特徴
サコッシュには、一般的なショルダーバッグにはない独自の魅力があります。ロードレース用の補給バッグとして生まれた背景から、「軽量」「薄型」「シンプル」という本質的な特徴がそのまま現代のライフスタイルにもマッチしており、日常使いからイベント利用まで幅広い場面で選ばれています。ここでは、サコッシュならではの利便性をより詳しく紹介します。
薄くて軽い
本来のサコッシュは、競技中に選手が素早く受け渡しできるよう極限まで薄く、軽量に作られていることが特徴です。この発想が現代でも引き継がれ、一般的なショルダーバッグより生地が薄く、必要最小限の荷物に特化した作りになっています。長時間肩に掛けていても疲れにくく、「今日は身軽に動きたい」という日に最適。軽い分だけファッションにも取り入れやすく、男女問わず使いやすい点が魅力です。
取り出しやすい構造
サコッシュは、外出時にすぐ使うアイテムをストレスなく取り出せる構造が魅力です。開口部が大きい設計が多く、立ったままでも片手でスムーズに出し入れできるため、様々なシーンで快適に使えます。コンパクトながらも必要なものにサッとアクセスできる利便性は、サコッシュを選ぶ大きな理由のひとつです。
ハンズフリーで行動しやすい
両手が自由に使えるハンズフリースタイルは、サコッシュの大きな魅力。荷物を最小限にして身軽に動きたいシーンで高い人気を誇ります。観光地では「貴重品だけ持てるサブバッグ」として重宝され、日常使いでも親子のお出かけや、近場の買い物時に便利です。必要な物だけをまとめて肩に掛けることで、行動の自由度が一気に高まります。
ファッションになじむシンプルさ
サコッシュは、軽量バッグでありながらファッション性が高い点も特徴です。無地のキャンバス生地、スポーティーなナイロン、透明感のあるクリア素材など、素材の幅が広く、どんなコーディネートにも自然になじみます。薄型でシンプルなデザインは、アクセサリー感覚で取り入れられるため、普段使いだけでなくライブやイベントの装いにも相性抜群。印刷のしやすさから企業オリジナルグッズとしても人気が高い理由の一つです。
似ているけれど違う?サコッシュと他バッグの比較
サコッシュはシンプルで汎用性の高いバッグのため、ショルダーバッグやポーチ、ボディバッグなどと混同されることも多いアイテムです。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、サコッシュならではの立ち位置をわかりやすく整理します。
ショルダーバッグとの違い
ショルダーバッグは、普段使いを想定して作られているため、収納力がありポケット数も多め。マチが広く、荷物をしっかり入れられる構造が特徴です。一方サコッシュは、薄型で「必要最低限の荷物だけを持つ」スタイルに特化したバッグ。軽快に動けるため、サブバッグとして選ばれるケースも多く、使用シーンや目的が異なります。

ポーチとの違い
ポーチは手で持つ・バッグに入れて使うことを前提にした小物入れです。対してサコッシュはショルダーストラップが付いており、肩掛けでハンズフリーに使えるのが大きな魅力。スマホ・財布・チケットなど、「取り出す頻度が高いもの」を身につけておきたい場合に最適です。

ボディバッグ(ワンショルダー)との違い
ボディバッグは体に沿うように密着して背負うスタイルで、マチがあり収納力も高め。アウトドアや街歩きで荷物をしっかり持ちたい人に向いています。それに対してサコッシュは身体に密着させず、薄型で軽やかに下げて持つタイプ。必要な物だけを最小限で持ちたいときに向いた“軽量ショルダー”というポジションです。
このように似ているようで用途や構造が異なるため、「どれくらい荷物を持ちたいか」「どんな場面で使うか」によって最適なバッグは変わります。サコッシュはその中でも、軽快さと取り回しの良さを重視したいシーンに強いアイテムです。
サコッシュが選ばれるシーン
サコッシュは、軽さと扱いやすさを兼ね備えているため、日常からイベント、スポーツ、旅行まであらゆるシーンで活躍します。「必要な物だけをスマートに持ち歩きたい」というニーズに応えるバッグとして、多くのユーザーに選ばれている理由を具体的な使用シーンごとに見ていきましょう。
- 観光・旅行: 貴重品だけを身に着けておけるため、長時間の移動や人の多い観光地でも安心。パスポートやスマホ、チケットなどをすぐ取り出せるため、旅先でのストレスを軽減します。キャリーケースやバックパックとの併用にも相性が良く、旅の“サブバッグ”として非常に便利です。
- ライブ・フェス: チケット・ペンライトなど、必要最低限のアイテムをまとめて持ち歩くのに最適。会場内を移動しやすく、両手が空くためライブ中の行動が快適になります。薄型でも収納しやすく、グッズ購入時にもサッと取り出せる使いやすさが人気です。
- アウトドア: 登山やキャンプ、自転車での移動など、身軽さを求めるアクティビティで大活躍。地図・スマホ・行動食をまとめて入れられるため、ポケットだけでは不安な時に便利です。ナイロンやクリア素材のサコッシュであれば、汗や汚れにも強く、アウトドアシーンに最適です。
- 通学・通勤のサブバッグ: メインバッグとは別にスマホ、ICカード、社員証、鍵などをまとめて入れておけるため、移動中のストレスが軽減されます。特に電車移動では、サコッシュに必要なものだけ入れておけば改札をスムーズに通過でき、ちょっとした外出にも便利です。
オリジナルグッズとしてサコッシュが選ばれる理由と活用アイデア
サコッシュは、薄型で扱いやすく、性別や年齢を問わず使える汎用性の高さから、オリジナルグッズとして非常に人気があります。ロードレース由来の「必要な物をスマートに持ち運べる」という特性は、企業ノベルティやイベント物販との相性が良く、幅広いシーンで活用されています。ここでは、サコッシュがグッズ制作に向いている理由と、実際の活用アイデアをあわせて紹介します。
オリジナルグッズとして選ばれる理由
サコッシュは名入れやデザイン展開がしやすい点から、オリジナルグッズの定番として人気です。ただの「薄いバッグ」という枠を超え、企業ロゴやキャラクターデザインを印刷することで、実用性の高いプロモーションツールに変わります。また、コンパクトで保管しやすく、イベント会場での配布や販売にも適しているため、取り扱う企業が年々増えています。
- デザインの自由度が高い:フラットな形状で印刷面が広く、ロゴやイラストを大きく配置できる
- 男女問わず使える:ファッションを選ばず、多くの人に受け入れられる
- コストを抑えて制作できる:配布物としても物販用としても扱いやすい価格帯
- 薄くて軽いため保管・輸送が楽:イベント物販・ノベルティ在庫の管理がしやすい
オリジナルサコッシュの活用アイデア
サコッシュは用途の幅が広いため、企画内容に応じてさまざまな展開が可能です。日常使いはもちろん、ファン層に向けたグッズや来場者向けの配布物としても活用できます。
- アーティスト・VTuber・漫画・アニメのイベントグッズとして
- 企業ロゴ入りノベルティとして展示会や説明会で配布
- スポーツ大会・マラソン・地域イベントの参加記念品に
- 学校行事・文化祭・オープンキャンパスのオリジナルアイテムとして
- ショップの購入特典やポイント交換アイテムとして
また、近年は「機能付きサコッシュ」も登場しており、保冷仕様や防災セットなど目的特化型のサコッシュは、通常のバッグとは異なる訴求ができる点でも企業から注目されています。「実用性の高い商品を制作したい」「用途に合わせたバリエーションを持たせたい」という企画にも柔軟に対応できることが、オリジナルサコッシュの強みと言えるでしょう。実際にオリジナルグッズ研究所でも、用途に合わせて選べる多機能タイプや定番タイプのサコッシュを取り揃えており、次の章ではそれぞれの商品を詳しく紹介します。
機能がプラスされた多機能サコッシュ
サコッシュの中には、基本的な携帯性に加えて「あると便利な機能」をプラスした多機能タイプもあります。用途に特化したアイテムは企業ノベルティとしても人気が高く、実用性を重視した企画にぴったりです。ここでは、オリジナルグッズ研究所で取り扱っている代表的な多機能サコッシュをご紹介します。
保冷ボトルホルダーサコッシュ
保冷ホルダーとしても、日常使いのサコッシュとしても使える多用途タイプです。スマホや貴重品を入れるのにちょうど良いサイズ感で、口元はホック付きのため持ち歩きも安心。内部にはフラットなアルミ蒸着シートを使用しており、一般的な保冷製品のようなごわつきがなく、身軽に動きたいシーンでも快適です。
ショルダーベルトは取り外し可能で、保冷ポーチとしてバッグの中に入れて使うこともできます。落ち着いた4色展開で、ノベルティやイベントグッズとしても活躍します。

防災緊急10点セット シートインサコッシュタイプ
サコッシュと防災シートが一体化した、携帯しやすい防災セットです。ホイッスル・マスク・アイマスク・耳栓・ゴミ袋・ネックピローなど、非常時に役立つ10点のアイテムをコンパクトに収納しています。
サコッシュのポケットや収納シートには名入れが可能で、企業の備蓄品、自治体の配布、防災キャンペーン向けのオリジナルグッズとして最適です。持ち運びやすさと実用性を両立した、提案しやすい防災アイテムです。

使いやすい定番のスタンダードサコッシュ
ここからは、日常使い・イベント活用など幅広いシーンで使いやすい「定番タイプ」のサコッシュをご紹介します。クリア素材の2種類とキャンバス素材の1種類、それぞれ特徴の異なるラインナップを揃えています。
クリアビニールサコッシュ
中身が見えるクリアPVC素材を使用した、イベントシーンで人気のサコッシュです。コンパクトながら必要なアイテムがしっかり収まるサイズ感で、ライブ・フェス・推し活グッズの持ち歩きに最適。クリアボディとブラックの紐のコントラストがデザインを引き立てます。
ロゴやキャラクターをフルカラーで印刷でき、チームグッズやアパレルブランドのノベルティとしてもおすすめのアイテムです。

クリアマルチサコッシュ
クリアなPVC素材のシンプルなサコッシュです。ライブチケット、ICカード、推し活グッズなど、よく使うアイテムをスマートに持ち運べる仕様になっています。ボディはクリア、紐とファスナーはブラックで統一され、洗練された印象に仕上がっています。
フルカラー印刷対応で、企業ロゴ入りグッズだけでなくキャラクターアイテムとしても幅広く活用できます。

キャンバスフロントポケットサコッシュ
10オンスの丈夫なキャンバス生地を使用した、ナチュラルな風合いのサコッシュです。前面にはスマホなどを入れられる便利なポケット付きで、小型タブレットも収納可能。口元にはホックがあり、中身が飛び出しにくい安心設計となっています。
豊富なカラー展開で推しカラーを選べるため、イベント物販やアーティストグッズにも最適。フルカラー印刷対応で、ノベルティや通勤・通学用のサブバッグとしても活躍します。

まとめ
サコッシュは、もともとロードレース用の補給バッグとして生まれた背景を持ちながら、現代では「軽い・薄い・使いやすい」という特徴が評価され、日常からイベント、アウトドアまで幅広いシーンで支持されています。必要なものだけをスマートに持ち運べるという特性は、一般ユーザーだけでなく、グッズ制作を行う企業にとっても大きな魅力です。
オリジナルグッズとしてサコッシュが選ばれる理由は、実用性の高さに加えて、デザイン展開のしやすさや配布しやすい形状といった運用面でのメリットも大きいためです。ロゴやキャラクターを印刷するだけで、来場者向けグッズ、物販アイテム、ノベルティなど幅広いシーンで活用できます。また、用途に応じて「保冷仕様」「防災セット」「クリア素材」「キャンバス素材」などタイプを選べる点も、企画に柔軟性を持たせられる魅力といえます。
さらに、ぬい活・推し活の広がり、イベント需要の増加、機能性バッグの人気上昇など、市場トレンドとの相性も良く、サコッシュは今後も長く使われるオリジナルグッズの定番として期待されています。
オリジナルグッズ研究所では、本コラムで紹介したように、多機能タイプからスタンダードタイプまで幅広いサコッシュ商品をラインナップしています。バッグ本体の魅力に加え、関連グッズと組み合わせたセット商品やシリーズ展開も可能なため、グッズ販売やノベルティ施策の価値を高めることができます。
企画内容に合った最適なサコッシュを選ぶことで、グッズとしての満足度はもちろん、ブランド価値の向上や売上アップにもつながります。オリジナルサコッシュの制作を検討されている企業担当者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
オリジナルグッズ研究所

