近年、SNSを中心に人気が高まっている「ぬい活」。お気に入りのキャラクターや推しの“ぬい(ぬいぐるみ)”を、日常のさまざまなシーンで撮影したり、一緒におでかけしたりするこの文化は、推し活の中でも特に熱量の高い分野として注目されています。
この記事では、ぬい活の基本から人気の理由、よく使われる言葉、楽しみ方、関連グッズまでを分かりやすく解説します。企業のグッズ担当者や、ぬい活をビジネスに取り入れたい方にも役立つ内容です。
ぬい活とは?
ぬい活とは、ぬいぐるみ(推しぬい)を撮影・持ち歩き・飾りつけして楽しむ活動のことです。特にアニメ・ゲーム・アイドルの推しキャラをモチーフにした「推しぬい」を中心に広がり、SNSの普及にともなって人気が急上昇しました。
ぬい活の中心にあるのは、「推しを身近に感じたい」「推しと一緒に日常を楽しみたい」というファン心理です。ぬいぐるみは軽量で持ち歩きやすく、撮影時に表情が変わらないため、どこでも気軽に“推しの存在”を写真に残せる点が支持されています。
さらに、カフェ・旅行先・観光スポット・季節イベントなど、どんな場所でもぬいを可愛く撮影できる柔軟性もあり、ぬい活は「写真映え」「気軽さ」「ストーリー性」の三つがそろった推し活コンテンツとして定着しています。

ぬい活でよく使われる言葉と楽しみ方
ぬい活には、ファン同士のコミュニケーションの中で生まれた独自の言葉が多数あります。これらの用語を知ることで、ぬい活の世界観や楽しみ方をより深く理解でき、企業が商品企画を考える際にも非常に参考になります。ここでは、代表的なワードとあわせて、それぞれの楽しみ方・活用シーンを具体的に紹介します。
ぬい撮り(ぬいどり)
ぬい撮りとは、ぬいぐるみを背景と一緒に撮影する活動のことです。カフェでスイーツと撮ったり、季節の飾りと撮ったり、旅行先の風景と並べたりと、日常のあらゆるシーンを“推しと共有”できる楽しみがあります。角度や小物・光の当たり方を工夫することで、より世界観のある写真が撮影できるため、SNSでは「#ぬい撮り」で投稿が急増しています。特に最近は、ぬい撮り専用の背景パネルやミニチュア家具を使ったシーン撮影も人気で、企業がグッズ化を検討するうえでも非常に需要の高いジャンルです。

ぬい旅
ぬい旅とは、ぬいぐるみと一緒に旅行へ行き、その土地の風景や建物、グルメとともに撮影して思い出を残す楽しみ方です。観光地・ホテル・空港・電車など、旅のあらゆる瞬間をぬいと一緒に記録できるのが魅力です。また、作品の舞台となった場所を訪れる「聖地巡礼×ぬい活」も近年のトレンド。推しキャラの“聖地”を背景に撮影することで、作品の世界観をより深く感じられ、ファンにとって特別な一枚になります。SNSでも「#ぬい旅」「#聖地巡礼ぬい」などのタグで盛り上がりを見せています。

ぬい服(ぬいふく)
ぬい服とは、ぬいぐるみ専用の衣装やコスチュームのことです。推し色を取り入れたもの、季節のイベントに合わせた衣装、ライブ風コーデなど、服装によってぬいの魅力を大きく引き出せます。市販のアイテムはもちろん、ハンドメイド作家による一点物のぬい服も人気で、SNSでは「今日のぬい服」を楽しむ投稿も増えています。また、ぬい服は撮影の世界観作りにおいて欠かせない存在で、企業にとっても新しいグッズカテゴリとして注目されている分野です。

ぬいママ/ぬいパパ
ぬいママ・ぬいパパとは、自分のぬい(推しぬい)を大切に扱い、洋服を選んだり撮影したり、外出に連れていったりするファンの呼称です。ぬいをまるで家族や子どものように大切に扱う姿勢から生まれた言葉で、SNSでは「今日はぬいをカフェに連れてきたよ」「旅行だからお気に入りの服を着せた」など、ぬいへの愛情を込めた投稿が多く見られます。こうした“愛で文化”は、ぬい活市場が広がる背景を理解するうえでも重要なキーワードです。

ちびぬい
ちびぬいとは、通常より小さめサイズのぬいぐるみのことです。手のひらに乗るサイズ感で、バッグに入れても邪魔にならないため“持ち歩きやすい推し”として人気が高まっています。特にぬい旅やぬい撮りで扱いやすく、カフェのテーブルフォトやミニチュア雑貨との撮影シーンにもフィットします。複数体を並べて撮影する“集合ぬいショット”も映えるため、SNSとの相性が良く、初心者にも取り入れやすいサイズです。

ぬい活が人気の理由
ぬい活は、単なる“ぬいぐるみの撮影”にとどまらず、気軽さ・撮影のしやすさ・感情的な満足度の高さといった複数の魅力が重なり、多くのファンに支持されている活動です。推し活の中でも特に参加しやすい分野であり、SNSとの相性の良さも相まって、幅広い年代へと浸透しています。ここでは、その人気の理由をより詳しく紹介します。
持ち歩きやすく、撮影がカンタン
ぬいぐるみは軽量でコンパクトなため、バッグに入れて手軽に持ち運べる点が最大の魅力です。特に「ちびぬい」と呼ばれる小さめサイズは外出との相性が抜群で、日常のさまざまなシーンへ連れて行きやすい存在です。また、ぬいぐるみは表情が固定されているため、撮影時に表情が変わってしまう心配がありません。どの角度から撮っても推しの顔がしっかり写るため、撮影初心者でも可愛い写真を撮りやすい点が、多くのファンに支持されています。
写真映えしやすく、SNS投稿との相性が良い
ぬいぐるみは立体感があり、光の当たり方によって雰囲気が変わるため、写真映えしやすいのが特長です。カフェでのスイーツとの撮影、観光地での風景との組み合わせなど、背景次第で作品のような一枚に仕上げることができます。SNSでは「#ぬい撮り」や「#ぬい旅」などのタグを通じて写真文化が広がり、ファン同士が投稿を楽しむコミュニティが形成されています。撮影の世界観を作るための小物や背景を使うことで、オリジナリティのある写真を作りやすい点も、ぬい活が支持される理由です。
推しを身近に感じられる心理的満足感が高い
ぬい活で最も重要なのが、推しを常にそばに感じられるという心理的メリットです。仕事中にデスクへ置いたり、旅行先へ連れて行って一緒に記念撮影をしたりと、推しと共に過ごす時間を生活に取り入れることで、楽しさや癒し、モチベーション向上につながります。「忙しい日でも推しを感じられる」「出先でふと視界に入ると元気が出る」といった声も多く、日常生活のプラス要素として機能している点が大きな魅力です。
創作やデコレーションの自由度が高い
ぬい活は、撮影するだけでなく、ぬいぐるみに洋服を作ったり、小物を集めたり、背景を自作したりする「創作遊び」との相性が非常に良い文化です。ハンドメイド作家によるぬい服、ミニチュア家具、撮影ブースなど関連アイテムも多く、ファン自身が世界観を作り上げられることが魅力となっています。創作の幅が広い分、企業側としても関連グッズの需要が拡大しやすく、新しい商品カテゴリに参入しやすい点がビジネス的にも注目されています。
広がるぬい活文化と周辺アイテムの役割
ぬい活文化が広まるにつれ、「もっと撮影を楽しみたい」「外出先でもぬいをきれいな状態で連れて行きたい」といったニーズが多様化しています。ぬいぐるみそのものだけでなく、背景をつくったり、世界観を演出したり、汚れや傷から守ったりするための周辺アイテムは、ぬい活の体験価値を大きく高める存在になっています。
オリジナルグッズ研究所では、こうした動きに合わせて「ぬい撮りを彩るアイテム」「持ち歩きを快適にするアイテム」といった、ぬい活ユーザーの行動に寄り添ったグッズを多数ラインナップしています。ここでは、ぬい撮り・持ち歩きという二つのシーンに分けて、関連アイテムの役割と活用イメージをご紹介します。
ぬい撮りをもっと楽しむためのアイテム
ぬいぐるみと一緒に写真撮影を楽しむ「ぬい撮り」は、ぬい活の中でも特に人気の高いスタイルです。カフェや旅行先、イベント会場などで世界観をつくり込み、“推しと過ごす日常の一コマ”を切り取るように撮影するためには、背景づくりや立体感をサポートしてくれるアイテムがあると、写真の完成度がぐっと高まります。
アクリルスタンド
ぬい撮りの相棒として活躍するのが、推しのビジュアルを鮮やかに表現できるアクリルスタンドです。ぬいぐるみと並べて配置すれば、“ぬいとアクスタのツーショット”や、キャラクター同士が同じ世界にいるようなシーンを作ることができ、写真にストーリー性が生まれます。サイズや形状を自由にカスタムできるため、キャラクターの雰囲気や企画のコンセプトに合わせたオリジナルグッズとして展開しやすい点も魅力です。旅行先のテーブルやホテルのデスクなど、限られたスペースでも飾りやすく、ぬい旅とも相性の良いアイテムです。
アクリルジオラマA
背景パネルや小物パーツを組み合わせて、一つのシーンを立体的に表現できるアクリルジオラマは、本格的に“世界観づくり”を楽しみたい方におすすめのアイテムです。ぬいを前面に、背景パネルやロゴパーツを後ろに配置することで、ミニチュアスタジオのような撮影環境をつくることができ、ぬい撮りの表現力が大きく広がります。季節イベントや作品のテーマに合わせたデザインで制作すれば、撮影用の背景としてはもちろん、普段はインテリアとして飾れる点も魅力です。推しのぬいとアクスタを一緒に並べて、“推し空間”を演出するためのベースアイテムとして活用できます。
ぬいを安全に持ち歩くためのアイテム
ぬい活では、撮影だけでなく「外出先にもぬいを連れて行きたい」というニーズも高まっています。その一方で、「汚したくない」「型崩れさせたくない」といった声も多く、移動中のダメージを防ぎながら、いつでも推しの姿を眺められる持ち歩き用アイテムの重要性が増しています。
ぬいぐるみポーチ
ぬいをきれいな状態で持ち歩きたい方に便利なのが、前面に透明窓の付いたぬいぐるみポーチです。透明窓から中のぬいが見えるため、バッグに付けているだけで“推しと一緒にお出かけしている”感覚を楽しめる一方、ポーチ内部でほこりや擦れからしっかり守ることができます。大きく開くダブルファスナー仕様で出し入れもスムーズなため、カフェやイベント会場での撮影準備も手間なく行えます。背面ポケットにはチェキやカード類を収納できるので、ライブやイベントでの物販グッズと一緒に持ち歩く用途にもぴったりです。
リールチェーン式カラビナ
鍵やIDカード、アクリルキーホルダーなどをまとめて携帯できるリールチェーン式カラビナは、日常使いしやすい実用アイテムでありながら、ぬい活との相性も良いグッズです。リールを引き出すことで、バッグやベルトに付けたままタッチ操作や鍵の開閉ができるため、外出時のストレスを軽減できます。ぬいぐるみや推しグッズを付けて“推し活キーホルダー”として使えば、いつでも推しと一緒に移動できるだけでなく、カバンのワンポイントとしても活躍します。フルカラー印刷に対応しているため、企業ロゴやキャラクタービジュアルを入れたノベルティ・物販アイテムとしても展開しやすいアイテムです。
まとめ
ぬい活とは、推しのぬいぐるみを撮影・持ち歩き・飾って楽しむ、現代の推し活を象徴する文化です。SNSを中心に人気が高まり続けており、ファン同士のコミュニケーションや撮影文化の広がりによって、市場全体が大きく成長しています。
企業にとっては、単体のぬいぐるみだけでなく、撮影・持ち歩き・保護といった「ぬい活の行動に寄り添う周辺アイテム」を併せて展開することで、より高い満足度と購入単価の向上が見込めます。ぬいぐるみポーチやアクリルスタンド、アクリルジオラマ、キーホルダーなどは、セット購入との相性が非常に良く、ファンの“推しをもっと楽しみたい”という気持ちに応える商品ラインとして有効です。
オリジナルグッズ研究所では、ぬい活を支える多様なオリジナルグッズを制作可能です。ぬいぐるみと組み合わせた物販企画やノベルティ、イベント向けセット商品の展開をお考えの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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