近年、アニメ・ゲームのグッズや企業ノベルティなどで注目を集めているアクリルジオラマ。 透明なアクリル素材にデザインを印刷し、複数のパーツを組み合わせて“立体的な世界観”を表現できるのが大きな特徴です。 ここでは、アクリルジオラマの基本から、素材の種類、他のアクリルグッズとの違いまでを詳しくご紹介します。
アクリルジオラマとは?
アクリルジオラマとは、アクリル素材のパーツを立体的に組み合わせて、一つのシーンを再現するオリジナルグッズです。キャラクターや背景、ロゴなどをそれぞれ別のアクリルパーツに分けて作成し、台座に差し込むことで、奥行きのある立体構造を作り出します。
もともとはアニメやゲームの“推し活グッズ”として人気が高まりましたが、現在では企業・ブランド・イベントなど、法人のプロモーションツールとしても注目されています。限られたスペースに世界観を凝縮できるため、ただの“飾り”ではなく、見せる演出・伝えるデザインとしての価値が評価されているのです。
たとえば展示会のブースで製品のミニチュアを立体的に並べたり、店舗カウンターでブランドロゴを背景とともに演出したりと、活用シーンは多彩。小さくても印象に残る存在感を持ち、見る人の記憶に残る立体表現が可能です。アクリルジオラマは、いまや“個人の趣味グッズ”の枠を超え、「飾る=伝える」コミュニケーションツールとして進化を続けています。

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▶ アクリルジオラマA
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アクリルジオラマの特徴
アクリルジオラマは、平面印刷では表現しきれない立体構造・光の演出・デザインの自由度が大きな特徴です。 一見シンプルな造形ながら、パーツの重なりや素材の透明感によって“動きのある作品”として仕上がります。 ここでは、アクリルジオラマを魅力的にしている4つの要素を詳しくご紹介します。
① 立体構造による奥行きと臨場感
アクリルジオラマ最大の魅力は、何といっても奥行きのある立体構造です。 キャラクターや背景、ロゴなどのパーツを前後に配置することで、まるで小さな舞台セットのような世界が生まれます。 見る角度を変えるたびに陰影や構図が変化し、静止しているのに“動き”を感じられるのが特徴です。
また、ツヤやマットなど異なる表面加工を組み合わせると、光の反射具合が変化してより立体的に。 展示会や店舗のディスプレイでは照明と合わせることで、作品全体がドラマチックに浮かび上がります。 この視覚的な奥行きこそ、アクリルジオラマの持つ一番の個性といえます。
② 光の透過と透明感が生み出す表情
アクリル素材は、透明度が高く光を美しく通すのが特徴です。 透明アクリルを使用したジオラマは、自然光や照明の当たり方によって印象が変化し、 時間帯や場所を問わずさまざまな表情を楽しめます。
例えば窓辺に置くと柔らかな光が透け、夜にはライトアップで幻想的な雰囲気に。 影が作品の一部として映り込むことで、奥行きとリアルさがさらに増します。 「光と影をデザインできるグッズ」――それがアクリルジオラマのもう一つの魅力です。
③ デザインの自由度と拡張性
アクリルジオラマは、構成パーツの数や形状、台座のデザインなどを自由にカスタマイズできます。 背景パネルにグラデーションを入れたり、キャラクターの高さを変えたりすることで、 視線の流れをコントロールしながら立体的な構図を作ることができます。
また、テーマごとにパーツを差し替えることで“季節限定バージョン”や“イベント仕様”にも対応。 ひとつの作品をベースに何度もアレンジできるため、長く使えるのも特徴です。 軽くて丈夫なアクリル素材は持ち運びにも便利で、展示やイベント出展にも最適です。
④ 飾る・贈る楽しみ
アクリルジオラマは、飾って楽しむだけでなく、贈り物としても人気があります。 誕生日や卒業記念、企業の周年記念など、特別なシーンを立体的に表現できるからです。 写真やロゴを組み合わせれば、記念の一瞬を“形に残せる”オリジナルギフトにもなります。
また、企業ノベルティやブランドPR用としても高い評価を得ています。 台座部分に社名や製品名をさりげなく入れられるため、 「飾ってもらえる広告ツール」として長く手元に置いてもらえるのが強みです。 視覚的な印象だけでなく、“記憶に残る贈り物”としての価値も備えています。

アクリルジオラマの主な用途
アクリルジオラマは、個人・企業を問わず幅広いシーンで活用できます。ここでは、代表的な活用パターンを紹介します。どの用途でも共通するのは「伝わるデザイン」であることです。
ファンアイテムとして
推しキャラや好きな作品のワンシーンを立体的に再現し、自分だけの“飾れる世界”を作る。ファンの想いを形にできることから、SNSでの投稿やコレクション文化とも相性が良く、透明感と光の表現が写真でも美しく映えるのが特徴です。
企業・ブランドPRに
展示会やショップカウンターで、製品を立体的に演出。「小さな展示台」としてブランドの世界観を表現できるのが強みです。照明との組み合わせによってロゴやキャッチコピーを際立たせることもでき、訪れる人の印象に残るプロモーションアイテムとして活用されています。
記念品・贈答品に
- 周年記念や創立記念のオリジナルギフト
- 学校や部活動の卒業記念、イベント表彰
- 展示イベントでの来場者限定プレゼント
アクリルジオラマは、想い出や節目を“立体の形”として残せる点が魅力です。見るたびに当時の思い出を呼び起こしてくれる、記念性の高いグッズとして喜ばれます。
空間演出ツールとして
ショーウィンドウやイベントスペースなどで使用すると、光の反射と立体構造が注目を集めます。複数並べて飾ることで奥行きが生まれ、動きのある空間演出が可能。「立体で見せる広告」として、商業施設や展示ブースでも採用が増えています。
このようにアクリルジオラマは、飾るだけで人の目を引きつけ、ブランドや作品の魅力を伝える力を持ったアイテムです。デザイン次第で、アートにも広告にもなり得る――それが、アクリルジオラマの大きな魅力です。
アクリル素材の特徴
アクリルジオラマに使用されるアクリル板は、「ポリメタクリル酸メチル(PMMA)」という透明樹脂素材です。 ガラスのような透明感を持ちながら軽量で丈夫、加工性にも優れており、オリジナルグッズの定番素材として広く使われています。 カットや印刷、曲げ加工などの自由度が高く、形状やサイズを自在に調整できる点も特徴です。
ここでは、アクリル素材の中でも特によく使われる透明アクリルとカラーアクリルの特徴をそれぞれ紹介します。 どちらもアクリルジオラマを構成するうえで欠かせない存在ですが、印象や仕上がりには大きな違いがあります。
透明アクリルの魅力
透明アクリルは、光を透過して奥行きと軽やかさを表現できる素材です。 印刷の発色が美しく、背景や照明の影響を受けて印象が変化します。 特にキャラクターや背景パーツを重ねることで立体的な空気感や透明感を再現でき、アクリルジオラマの世界観をより引き立てます。
ガラスよりも軽くて割れにくく、安全性が高いのも大きな利点です。 展示や撮影にも適しており、手に取っても安心感があるため、イベント用の立体POPやノベルティにも向いています。 また、印刷面にツヤ加工を施すとガラスのような輝きを演出でき、マット仕上げにすれば落ち着いた雰囲気にも。 使い方次第で幅広いテイストに対応できる“万能素材”です。
さらに、透明アクリルは光との相性が抜群です。 窓際やライトアップ環境での展示では、光の屈折が作品に奥行きを与え、立体構造の魅力を最大限に引き出してくれます。 そのためアクリルジオラマでは、最もスタンダードでありながら最も表現力の高い素材といえます。

カラーアクリルの魅力
カラーアクリルは、素材自体に色が練り込まれたアクリル板で、透け感のある「半透明タイプ」と、しっかり色が乗る「不透明タイプ」があります。 それぞれの質感を活かすことで、作品に印象的なアクセントを加えることができます。
例えば、半透明タイプなら光を透かして柔らかいトーンやグラデーション表現が可能。 一方、不透明タイプは発色が強く、キャラクターや背景を際立たせたいシーンに向いています。 ブランドカラーやテーマカラーを取り入れることで、企業ロゴや展示デザインとの統一感を出すこともできます。
また、カラーアクリルを背景パーツに使用すれば、光の反射や透過をコントロールしながら“舞台照明”のような効果を作り出せます。 透明アクリルと組み合わせることで、層のコントラストが生まれ、より深みのある立体感が表現できます。 選ぶ色や厚みによって作品の印象が大きく変わるため、デザイン意図に合わせた素材選びが重要です。

アクリルスタンド・アクリルキーホルダーとは違う魅力
アクリルジオラマは、同じアクリル素材でもアクリルスタンドやアクリルキーホルダーとは異なる目的で作られた立体アイテムです。 アクリルスタンド(アクスタ)は1枚の板でキャラクターを立てて飾る平面構成、 アクリルキーホルダー(アクキー)は「持ち歩いて楽しむ」携帯型。 一方でアクリルジオラマは、空間全体をデザインし、世界観を“演出する”グッズです。
複数のパーツを組み合わせて背景や小物を立体的に配置することで、 まるでワンシーンを切り取ったような情景を再現できます。 飾るだけでなく、“物語を伝える”ことができる点が他のアクリルグッズにはない魅力です。
また、アクリルジオラマはアクスタと組み合わせて使うことも可能です。 お気に入りのアクスタをジオラマの中に配置すれば、キャラクターが舞台に立っているような臨場感を演出できます。 背景や台座を変えるだけで季節やイベントに合わせた“シーン替え”も楽しめます。
さらに、アクキーをジオラマの一部として飾るなど、 持ち歩くアイテムと飾るアイテムを統一した世界観で楽しめるのも魅力です。 単品でも、組み合わせても楽しい――それがアクリルジオラマならではの新しい楽しみ方です。
▼アクリルスタンド 
▼アクリルキーホルダー 
アクリルジオラマのお手入れ方法
せっかく作ったアクリルジオラマを長くきれいに楽しむためには、日々のちょっとしたお手入れが大切です。 ここでは、ホコリや指紋を防ぎ、透明感を保つための基本的なメンテナンス方法をご紹介します。
① ホコリや指紋の除去
アクリルは静電気を帯びやすいため、ホコリが付きやすい素材です。 乾いた布でこすると静電気が発生しやすくなるため、やわらかいマイクロファイバークロスで軽く拭き取るのがおすすめです。 指紋が気になる場合は、水で薄めた中性洗剤を少量含ませて拭き、その後乾いた布で水分をしっかり取るときれいに仕上がります。
② 傷を防ぐ取り扱い
アクリルはガラスより丈夫ですが、擦り傷はつきやすい素材です。 布地や紙でも微細な傷が入ることがあるため、乾拭きよりも湿らせた布で優しく拭くのがポイントです。 また、パーツの差し込みや取り外しの際は無理な力を加えず、角を持ってゆっくり扱うことで破損を防げます。
③ 紫外線と高温に注意
直射日光が当たる場所や高温になる環境に長時間置くと、アクリルの黄ばみや反りの原因になります。 特に夏場の窓際や車内は要注意です。飾る場合は室内の明るい日陰など、 温度変化の少ない場所を選ぶと透明感を長く保てます。
④ 保管時のポイント
季節のディスプレイを入れ替える際は、パーツごとに個別包装して保管しましょう。 柔らかい緩衝材やチャック付き袋に入れておくと、擦れやホコリ付着を防げます。 また、複数のアクリルパーツを重ねて収納する場合は、間に薄い紙や布を挟むと安全です。
⑤ 静電気対策
冬場など乾燥しやすい季節は、静電気防止スプレーを軽く吹きかけるとホコリの付着を抑えられます。 ただし、化学薬品が強いものは印刷面を痛める可能性があるため、 アクリル対応の静電気防止剤を使用しましょう。
こうした日常的なメンテナンスを行うことで、アクリルジオラマはいつまでもクリアな状態を保ち、 展示や撮影時にも美しく映えます。 大切な作品を“長く楽しむ工夫”のひとつとして、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ
アクリルジオラマは、透明アクリルの美しさと立体構造の演出力を組み合わせた、新しい“飾るためのグッズ”です。 アクリルスタンドやキーホルダーのように“持ち歩く楽しみ”ではなく、 “空間を作って見せる・伝える”という、表現の一歩先をいくアイテム。 光の透過や角度の変化で印象が変わる立体構造は、見る人の心に残る奥行きを生み出します。
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▶ アクリルジオラマA
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